大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は美浦トレセン滞在から安田記念に挑む福永厩舎のダノンスコーピオンについて。
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2022年暮れの香港マイル以降、長らく2桁着順の苦しい競馬が続いていたダノンスコーピオン。
それだけに前走の京王杯SCは、彼のファンであればこそ、驚きと感動に包まれた一戦だったのではないでしょうか。
勝てこそしなかったけれど、馬と馬の間を割るように伸びてきての4着。ただ一戦を見ただけで“復調”などと言ってしまうのは軽率過ぎますが、中間の取材からもそれは感じられていました。
『ダノンスコーピオンは素晴らしいバネを持った馬。正直、それだけで言えば俺が乗ったことのある全ての馬の中でも5本の指に入るくらいなんです』
京王杯SCの前、そう明かしてくださった福永調教師。ただ、ダノンスコーピオンは調教でも競馬でも右にモタれてしまうところがあって、力を出しきれていないとのことでした。
では、福永調教師はそんなダノンスコーピオンをどのように調整をされたのか。今日はそのことについて少しお話ししたいと思います。