大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は10/1(火)の大井・レディスプレリュードで連覇を狙うアーテルアストレアについて。
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『急遽の代打だったけど、何とか仕事ができました』
武豊騎手が菱田騎手を気遣い、そのようにコメントされたレディスプレリュードから、もう1年が経ったのか信じられないような気持ちです。
当時は本当に直前の乗り替わりで、しかも左回りよりはパフォーマンスが落ちるとされた右回り。前走でリステッドの名鉄杯を勝っていたとはいえ、4走前の地方重賞・エンプレス杯では大きく敗れていたため、
『今だから言えるけど、心の中では正直、自信があるわけじゃなかった。もしかしたらまだ地方重賞では壁があるのかも、とも思っていたから』と担当の酒井助手は振り返ります。
ですが、そんな心配を自らのパフォーマンスで跳ね返すかのように、アーテルアストレアは素晴らしい脚を使って、大井の長い直線を差し切りました。
事前に菱田騎手から色々とアドバイスをもらっていたと、ヒーローインタビューで強調していた武豊騎手。右回りで彼女の武器であるラストの脚が使えたことはもちろん、その後輩への温かさも相まって、私自身とても感動したレースだったのでした。