YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは10/30(水)の船橋・平和賞。発走時刻は20時5分です。
~北海道組と〇〇厩舎が狙い目!~
1着馬にはJpnI・全日本2歳優駿への優先出走権が付与されるSII・平和賞。船橋競馬場では唯一の2歳重賞であり、南関東所属馬vs北海道所属馬の構図になることが多い一戦です。
優勢なのは北海道所属馬。出走頭数が少ないため好走数自体は南関東所属馬の方が多いですが、複勝率は39.1%というハイアベレージを記録しており、回収率は単勝、複勝ともに100%超。一昨年は2頭が出走して1~2着馬、昨年も4頭が出走して1~3着独占という結果でした。
ただ、北海道所属馬以上に注目したいのは浦和の小久保厩舎。過去10年で(2.2.2.6/12)と複勝率50%という好成績を挙げており、こちらも回収率は単勝、複勝ともに100%超。もともと2~3歳戦には滅法強い小久保厩舎ですが、平和賞においては特に注目したい厩舎といえるでしょう。
~末脚の伸びに優れた血が重要!~
血統面では同コースで行われるかしわ記念や京成盃グランドマイラーズでも取り上げたSeattle Slew→A.P. Indy、Halo→サンデーサイレンスに注目。船橋競馬場は残り800mからのスパート開始後はスピードが落ちづらく、直線で馬群がバラけやすいことからも全馬が能力を出し切りやすい競馬場のため、両血脈のような末脚の伸びに優れた血統の活躍が目立っています。
また、Halo→サンデーサイレンスについては、Halo≒Sir Ivor≒Droneを掛け合わせたHalo増幅型の配合形が◎。Halo≒Sir Ivorの2×4を持つディープインパクトの血がダート戦でこれだけ活躍していることもこの血の重要性を表しており、昨年8番人気3着のオオイチョウはA.P. Indy系ゴールデンバローズ×ディープインパクトという典型的な平和賞血統の穴馬でした。
◆Seattle Slew→A.P. Indy
2014年1着ストゥディウム:父ルースリンド
2014年2着コンドルダンス:母母母父Seattle Slew
2015年3着グランユニヴェール:母父シンボリクリスエス
2016年1着スカイサーベル:母母母父Seattle Slew
2016年2着キャッスルクラウン:母父タイキブリザード
2016年3着マルヒロナッツオー:父パイロ
2017年2着リンノストーン:母母父Capote
2021年1着ライアン:母母父Lemon Drop Kid
2022年2着グロリオサ:父インカンテーション
2022年3着ガンモヘラクレス:父ラニ
2023年1着カプセル:父マジェスティックウォリアー
2023年2着キタノヒーロー:母父シニスターミニスター
2023年3着オオイチョウ:父ゴールデンバローズ
◆Halo≒Sir Ivor≒Drone
2014年2着コンドルダンス:Halo≒Drone≒Sir Ivorの4×5・4・5・5
2015年2着モリデンルンバ:Haloの3×4
2016年1着スカイサーベル:Halo≒Droneの4×5・5
2017年1着リンノストーン:父スマートロビン
2017年2着ドンビー:Sir Ivor≒Haloの5×4
2017年3着シェーンリート:母父ディープインパクト
2018年3着マイティウォーリア:父ロジユニヴァース
2020年2着ジョーロノ:Halo≒Droneの4×5
2020年3着ハートプレイス:Haloの3×4
2021年1着ライアン:Halo≒Sir Ivorの3・5×7
2021年3着ミスターブラスト:Sir Ivor≒Haloの5×3
2022年1着プルタオルネ:父リアルインパクト
2022年2着グロリオサ:Halo≒Droneの5×5・6・6
2022年3着ガンモヘラクレス:サンデーサイレンスの3×4
2023年3着オオイチョウ:母父ディープインパクト
【平和賞の最終見解】