YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは6/25(水)の浦和・さきたま杯。発走時刻は18時50分です。
~JpnI格上げで地方馬苦戦!?~
過去10年で地方馬の馬券圏内数が12回、特に2022~2023年は地方馬のワンツー決着が続いたさきたま杯。ただ、2024年からはJpnIに格上げされて上半期のダート短距離路線の頂点という位置づけとなりました。さらにJRA所属馬の出走枠が4頭から5頭に拡大されたことで、よりハイレベルなメンバーが集結しています。
地方馬が好走しやすい本レースとはいえ、2023年以前よりもNAR所属馬の好走のハードルが上がったことは間違いなく、データ面から地方馬の人気が上がるようならむしろ今後は中央馬に狙いを絞るのがベターかもしれません。
◆NAR所属馬の好走
2015年3着リアライズリンクス(浦和)
2016年1着ソルテ(大井)
2018年2着キタサンミカヅキ(船橋)
2018年3着アンサンブルライフ(浦和)
2019年3着キタサンミカヅキ(船橋)
2020年2着ブルドッグボス(浦和)
2020年3着ノブワイルド(浦和)
2022年1着サルサディオーネ(大井)
2022年2着ティーズダンク(浦和)
2023年1着イグナイター(兵庫)
2023年2着スマイルウィ(船橋)
2024年2着イグナイター(兵庫)
~浦和ダ1400mでのハイペース戦~
浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで1角までの距離が約300mあり、コーナーに入ってもペースが落ちづらいのが特徴。さらに、直線距離が220mと短いため向正面からスパートをかける馬も多く、淀みない流れを耐え切れるタフさが求められるコースです。
ハイペース戦に強いのがブライアンズタイム、Kingmambo、デインヒルなどが持つGraustark=His Majesty血脈。2023年はエスポワールシチー(母父ブライアンズタイム)産駒のワンツー決着となり、昨年もレモンポップ(Graustark=His Majestyの6×4)→イグナイター(父母父ブライアンズタイム)の決着。また、2018年1着、2019年2着のサクセスエナジーはHis Majestyの4×5を持っており、上記の3種牡馬に限らずGraustark=His Majesty増幅型の配合馬に注目の舞台です。
◆ブライアンズタイム
2016年1着ソルテ:父タイムパラドックス
2023年1着イグナイター:父エスポワールシチー
2023年2着スマイルウィ:父エスポワールシチー
2024年2着イグナイター:父エスポワールシチー
◆Kingmambo
2020年3着ノブワイルド:父ヴァーミリアン
2021年2着エアスピネル:父キングカメハメハ
2022年2着ティーズダンク:母父キングカメハメハ
2024年1着レモンポップ:父Lemon Drop Kid
◆デインヒル
2020年2着ブルドッグボス:母父デインヒル
2023年2着スマイルウィ:母父コマンズ
2024年1着レモンポップ:母母Harpia(=デインヒル)
【さきたま杯の最終見解】