YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは7/2(水)の大井・帝王賞。発走時刻は20時05分です。
~リピーター続出のグランプリレース~
ダート路線の上半期グランプリレース・帝王賞。12月に同コースで行われる東京大賞典と比較すると、梅雨時季に行われる帝王賞は過去10年の平均勝ち時計が1秒以上も速く、東京大賞典よりもスピード指向の馬が好走しやすいレースです。そのため、JRAの軽いダートや1800m以下のスピード競馬で高いパフォーマンスを発揮する馬にも比較的走りやすい舞台ではあります。
ただし、ポイントは牡馬の調整が難しくなる6月末に行われるということ。さらに中長距離のビッグレースが近い時期にないこともあり、この時季、このレースを得意とする馬が何度も好走してしまうのが帝王賞の一番の特徴といえるのではないでしょうか。
◆複数回好走馬
ホッコータルマエ:2013年1着、2015年1着
コパノリッキー:2014年2着、2016年1着
クリソライト:2015年2着、2017年2着
ノンコノユメ:2016年2着、2019年3着、2021年2着
サウンドトゥルー:2016年3着、2018年3着
ケイティブレイブ:2017年1着、2018年2着
オメガパフューム:2019年1着、2020年2着、2022年3着
チュウワウィザード:2019年2着、2020年3着、2022年2着
テーオーケインズ:2021年1着、2023年3着
メイショウハリオ:2022年1着、2023年1着
~2025年大井競馬場は高速馬場!?~
大井競馬場は2023年後半に行われた砂の入れ替え後から重い馬場状態が続いてきましたが、昨年12月に砂厚が10cmから9cmに変更。その後は一転して軽い馬場状態が続いており、独自の馬場評価でも変更前1年間が平均+1.0、変更後から前開催までが平均-0.2となっています。
血統面でも北米のスピード血統の活躍が目立ち、昨年12月以降の大井ダ1600m以上の重賞で6番人気以下で好走した9頭中7頭が父米国型。元々の帝王賞の血統傾向を考慮しても、北米系のスピード指向の配合馬に向くレースになるのではないでしょうか。
◆6番人気以下の好走馬(2025年大井ダ1600m以上の重賞)
東京シンデレラマイル2着マーブルマカロン:父ダノンレジェンド
東京2歳優駿1着プラウドフレール:父ニューイヤーズデイ
金盃2着ミヤギザオウ:父パイロ
京浜盃2着リコースパロー:父シニスターミニスター
東京プリンセス賞2着グレアネオンライト:父マジェスティックウォリアー
大井記念3着オピニオンリーダー:父シニスターミニスター
東京ダービー3着シーソーゲーム:父Daaher
【帝王賞の最終見解】