プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「ヴィクトリアマイル展望」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今回はヴィクトリアマイルの展望です。いつものように今年のポイントから教えてください。
双馬:一番のポイントは人気馬のなかにローテが良くない馬が複数いるので、その取捨選択が鍵になるということでしょう。
──先週のアドマイヤズームにしても、大阪杯のシックスペンスにしても、双馬さんが危険視した人気馬は本当によく飛びますから、今回も注目ですね。
双馬:では、人気馬を1頭ずつ解説していきます。アスコリピチェーノはサウジの1351ターフスプリントを勝って、延長ローテでヴィクトリアマイルです。ソングラインが2回やったローテなんですけど、1回目は失敗しているんですよね(5着)。やっぱり短縮で勝った後の延長なので不安要素はあります。
もちろん能力で上位に来る可能性はありますけど、信頼はできないということです。
──ローテが良くないというのはアスコリピチェーノでしたか。久々にマイルに出走するステレンボッシュも人気になりそうです。
双馬:ステレンボッシュもローテが良くありません。大阪杯の展望でも言いましたけど、ステレンボッシュがパフォーマンスを下げるときは短縮ローテなんですよ。前走も短縮ローテで、さらにハイペースでしたから、初めて大敗を喫しました。体調もあまり良くなさそうですよね。
東京マイルはベストな舞台じゃありませんし、良馬場だったら特に必要ないかなと思っています。
──重馬場なら狙えるんですか?
双馬:今回のメンバーはタフな馬場が得意な馬が少ないので、重馬場になったら上位に来れる可能性が出てきます。ただ、それでもローテが悪いことには変わりないので半信半疑ですね。
──アスコリピチェーノとステレンボッシュのローテが良くないとなると、馬券的には面白くなりそうですね。次はボンドガールをお願いします。