競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
前回取り上げた菱田騎手は、先週の小倉と中京で6番人気以下の伏兵で3回好走。傾向通りすべて7~8枠という外枠からの激走でした。土曜小倉ダート、日曜中京ダートともに外の伸びが良かったことも、菱田騎手にマッチしましたね。もっとも、個人的に印象に残ったのはテン乗りの1番人気で最後方から悠々とマクったシティレインボーでのレースぶり。あの度胸こそが持ち味ですね。
さて、今回も若手騎手から行きましょう。石川裕紀人騎手を取り上げます。
石川騎手は昨年オールアットワンスとテリトーリアルでの重賞2勝を含む30勝。一昨年の15勝から倍増させると、今年は年明けから好調で、早くも5勝を挙げる活躍を見せています。まだ26歳と伸びしろもあるジョッキーですから、特徴を把握しておくことで馬券に生かせる機会も多いとみて取り上げることにしました。
~尊敬するのはあのライアン・ムーア騎手~
石川裕紀人騎手といえば、デビュー当初から目標や尊敬する騎手としてムーア騎手の名前を挙げています。武豊騎手も、石川裕紀人騎手の騎乗姿勢は『ムーアっぽい』というように、やはり意識しているのでしょう。騎乗スタイルも、欧州寄りのパワータイプです。