競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「ゴンサルベス騎手の特徴&狙いどころ」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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先週から来日したゴンサルベス騎手。昨年のWASJで一度来日していますから、ある程度特徴を掴めてはいましたが、早速最初の週から大暴れでしたね。というわけで、今回は“ゴンちゃん”こと、ゴンサルベス騎手についてです。
名前は、フランシスコ・レアンドロ・フェルナンデス・ゴンサルベス。ブラジル生まれでアルゼンチンを主戦とするジョッキー。これまでに8度のリーディングを獲得し、G1レースを50回以上勝利している名手です。
昨年のWASJで来日した際には、2度目の騎乗で勝利。それまであまり先行できていなかったハイクオリティに騎乗すると、これまでとは打って変わってサッと好位につけ楽々抜け出すという、なかなか味のある騎乗でした。
それ以外にも6番人気マルプリで内から抜けて来て2着するなど存在感を見せ、WASJでも4位の好成績。当時の騎乗ぶりを評価されての来日という面もあるかもしれません。
~馬の気を抜かせず振り絞る騎乗が持ち味!~
早速ですが特徴を見ていきたいのですが、持ち味は馬の力を絞り出すような人馬一体の騎乗でしょう。先週の短期免許としての初騎乗(5/2新潟2R)では、ミアルーチェに騎乗し勝利。印象的なのは直線での追いっぷりで、まったく自身の体を起こすことなく、馬に張り付いたままの姿勢で末脚を引き出しました。
157センチと身長は低いくらいですが、それを補う股関節と肩関節の柔らかさを感じます。ブラジル出身で先輩にもあたるモレイラ騎手に憧れているとのことですが、ちょっとその関節の柔らかさはモレイラを彷彿とさせるものがありました。
先週は馬券の面でも早速儲けさせてもらいました。狙ったのは日曜新潟メインのショウナンアビアスです。
予想をご覧ください。
「本命はショウナンアビアス。ゴンサルベス騎手は土曜を見ても追走からそれなりに気合を入れつつ追って来れるダート型で、ダートの内枠は合うはず。一発があるならココ」
レースでは理想通りインの中団をロスなく追走し、馬群を捌いてしぶとく脚を伸ばして6番人気3着。早速馬券にも貢献してくれました。
先週はその他にも以下のような好走例。
▼5/3 新潟2R
ヘヴンズドライブ 7番人気3着
2頭並走の外を逃げるという難しい隊列でも最後まで粘らせる。
▼5/3 新潟7R
ルージュベルベット 11番人気2着
好位からしぶとく脚を伸ばして粘らせる。
いずれの騎乗を見ても、直線での追いっぷりと姿勢が印象的で、他の騎手が体を起こす中で、ゴンサルベス騎手は馬に張り付き、バテそうな馬の体も起こさずに追っていました。
レースぶりを見ても偶然ではなく、やはり馬のポテンシャルを上手く引き出しているというか、絞り出しているように見えます。コントロールもできているので馬群を捌くのも上手そうです。
~特徴と今後の狙い方~
というわけで、現時点で感じることをまとめておきます。
