競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
早速ですが今週は荻野極騎手を取り上げます。先週はジャンダルムで待望の重賞初制覇。もっとも、近年の状況は決して良いものではありません。まずは現状を確認します。
荻野極騎手はデビュー7年目を迎える若手~中堅の域に差し掛かりつつあるジョッキー。デビューした2016年に20勝、2017年には47勝を挙げましたが、その後は尻すぼみ。所属厩舎からの独立などもあり、乗り馬供給の面でも以前ほど恵まれておらず、早くも正念場を迎えていると言えるでしょう。
そんな状況のなかでの重賞初制覇。これがキッカケになるかはわかりませんが、昨年16勝に対して、今年は既に7勝。最近は積極性が出てきているのが良い方向に向いている一因でしょう。
もともと脚を溜めることよりも、馬の気を抜かせない騎乗が武器。昨年は逃げ切りがゼロ、そもそも逃げたのが14回だけと、積極性が足りない印象もありましたが、今年に入り3度逃げて3戦3勝。先行する機会も全体に増えています。
~ジャンダルムは福永騎手<荻野極騎手~