競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
このコラムも気づけばスタートから半年以上が経ちました。。
というわけで、そろそろまだ触れていない大物ジョッキーを今回は取り上げたいと思います。春GIではアリーヴォ、ウォーターナビレラと連続して馬券圏内を賑わせている、武豊騎手です。
~ジャングロの重賞制覇は“らしさ”が詰まった一戦~
もはや説明不要、生けるレジェンドともいえる武豊騎手ですが、特にベテランの域に差し掛かってから目立つのが逃げ馬での活躍です。
サッとゲートを出していち早く先手を奪い、変幻自在のレースコントロールで後続を封じる逃げを何度見たことでしょうか。有名なところでは、やはりキタサンブラック。古馬になりコンビを組んでからは逃げ先行スタイルが定着し、最強馬へと駆け上がる礎を築きました。その他にもマテラスカイ、エイシンヒカリなど、芝ダート・国内外問わず大舞台でも逃げの手に出てタイトルを積み重ねています。
先週の土曜日にはニュージーランドTをジャングロで制覇。好スタートを決めてスンナリとハナを奪うと、そのまま押し切り勝ち。武豊騎手らしい逃げ切りでしたが、それだけでなく、もうひとつ“らしさ”がよく出たレースでした。
~エアスピネルに3000mを走らせる技術~