競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
前回までは2回続けてレーン騎手を取り上げました。現状まだ波に乗り切れていないのかなと思う部分もあり、一方でさすがと感じる部分もあり…ですが、やはり先週メトロポリタンSを制したヴァイスメテオールのように、多少ズブさを感じさせる馬の方が合うのは間違いないでしょう。
今回の来日で挙げた芝での2勝は、トーセンジョーダン産駒とキングカメハメハ産駒(母父キングヘイロー)。ともに距離は2400m。
芝1600m以下では(0-0-0-4)
芝2000m以上では(2-4-1-4)
スタミナ&持久力戦で浮上し、決め手を問われるレースでは微妙…という感じでしょうか。昨年あたりから顕著になっている外からの末脚が生きる今の東京芝は、レーン騎手にはあまり合わない印象もありますので、人気を裏切るケースも増えるかもしれません。
さて、今週はガラリと変わって若手騎手を取り上げます。原優介騎手です。
~穴で存在感を示し始めた3年目~
原優介騎手といっても、まだあまりなじみがない方も多いかもしれません。関東所属の3年目の若手騎手で、デビュー年は3勝、2年目は16勝、そして3年目の今年はここまで5勝という、どちらかといえばまだ目立つ存在ではありません。
では、なぜ今回そんな原騎手を取り上げるのか? 最近穴での活躍がぽつぽつと目立つようになって来たことと、その騎乗スタイルに魅力を感じるためです。