競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
いやはや、オークスは参りました。スミマセン。
以前当コラムでレーン騎手を取り上げた際、スタニングローズとのコンビについて以下のように書いたんです。
「前走先行抜け出しの競馬をした後の距離延長ローテはかなり微妙。脚を溜める必要のあるシチュエーションでのレーン騎手起用はややミスマッチの可能性が高く、危険な人気馬になりそう」(第30回ジョッキーズファイルより)
ところがフタを開けてみれば見事に折り合って抜け出し。しかも危険な人気馬どころか、むしろ10番人気と伏兵の立場でした。普通に考えて前走で重賞を勝ったノーザンファーム生産馬にレーン騎手が騎乗するとなれば人気必至だと考えたのですが、来日後イマイチパッとしない印象が強く、それも不人気に拍車を掛けたのかもしれません。
そうして考えると、やはりオッズは生き物、ファンの思惑が複雑に絡み合って形成されるんだなと思いました。横山武史騎手も春GI前半で人気を裏切ったかと思えば、その裏切った馬たち(レシステンシア&ナミュール)で今度は人気を落として巻き返していますしね。
そんなことも含めて、競馬予想の難しさを感じたオークスでした。
~今回は話題のルーキー・今村聖奈騎手!~
さて、気を取り直して今回は話題のあのジョッキーを取り上げます。今年デビューし、ルーキー10勝一番乗りを果たした今村聖奈騎手です。
デビュー以来、女性騎手として注目を集める立場ですが、この時期での10勝はいくらそんな立場でもカンタンにできることではありません。インタビューなどを見ていても物怖じしない印象で、戦いの世界を楽しむ余裕すら感じられます。
そんな今村騎手ですが、騎乗ぶりを見ていると非常に特徴的。というわけで早速見て行きましょう。