競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
43回目となる今回は、鷲頭虎太騎手を取り上げます。
当コラムも回を重ねてきたからとうとうネタ切れで新人騎手を…というわけではありません(笑)。実は、鷲頭虎太騎手の騎乗ぶりを最近見ていて、穴ジョッキーとして気になっていたんですね。
なので、広く知られる前に深く掘り下げて、亀谷競馬サロンの皆さんにお伝えしたいなと思ったわけです。
~穴のヒントは常に「地味」なところにあるもので…~
さて、2022年の新人騎手がデビューし、はや5か月ほどが経ちますが、今年は例年以上に活躍が目立っている気がします。2連勝という鮮烈なデビューとなった角田大河騎手、そして女性騎手の枠を超えて活躍、ついにはテイエムスパーダで重賞勝ちも果たした勝ち頭の今村聖奈騎手。
しかし、話題になればなるほど人気面では妙味がなくなりますから、馬券的においしいのは常に派手なところよりも地味なところ。そこで現在注目したいのが、鷲頭虎太騎手というわけです。
鷲頭騎手は現在6勝。今村騎手の23勝、角田大河騎手の14勝には水をあけられていますが、穴ジョッキーとしての存在感は日に日に増しています。
というのも14勝を挙げている角田大河騎手と比較しても、好走率ではほぼ互角、人気や回収率面では鷲頭騎手が大きく上回ります。
・角田大河騎手
→複勝率16.1%、複勝回収値69円、平均単勝オッズ76.6倍
・鷲頭虎太騎手
→複勝率16.3%、複勝回収値103円、平均単勝オッズ117.6倍
ご覧の通り角田大河騎手と比べると、騎乗馬は人気になっていないにもかかわらず、3着内好走率と回収率では上回っています。話題にならない、あるいはまだ鷲頭騎手は「得体のしれない存在」と思われているため人気になっていないということです。
~意外に追える! 差し馬を動かすパワーに注目~