前回取り上げたホー騎手、早速やってくれましたね。
※【第44回】C.ホー騎手~短い直線&荒れ馬場で要注意のパワータイプ~
「(ヒンドゥタイムズは)ハービンジャー産駒の持久力型で、相性だけを考えるならば合いそうな気がしています」
と書いた通り、10番人気で2着。書いた通り…なんていったところで当人は買っていないのですからまったく自慢はできないのですが。
新潟芝よりも小倉芝が合う、と書いたのもその通りだったかなと思います。先週の小倉芝では(2-2-0-2)と好成績。パワージョッキーはやはり小回りでこそです。
「ハービンジャー産駒は外国人で買え」
は、もう格言でいいのかもしれません。
これまで同産駒は国内GI馬を5頭(5勝)輩出していますが、そのうち4頭が外国人騎手騎乗でした。
2017年 秋華賞:ディアドラ(ルメール騎手)
2017年 エリザベス女王杯:モズカッチャン(Mデムーロ騎手)
2017年 マイルCS:ペルシアンナイト(Mデムーロ騎手)
2018年 有馬記念:ブラストワンピース(池添騎手)
2019年 ヴィクトリアマイル:ノームコア(レーン騎手)
ブラストワンピースは、有馬記念以降の勝利が札幌記念とAJCCでしたが、いずれも川田騎手騎乗。川田騎手もいわゆる「外国人騎手的な」パワー騎乗が持ち味ですから、手が合っていました。
~買いと危険をピンポイントで理解することの重要性~
格言といえばもうひとつ印象的だったのは、火曜日に行われたクラスターカップです。このレース、断然の支持を集めたのはルメール騎手のダンシングプリンスでしたが、これはいかにも危うい印象を受けました。
というのも、
「ダート短距離のルメールは過信禁物」
だからです。この条件なら以前騎乗していた三浦騎手の方が信頼度が高いくらい。出遅れて押し上げて、直線伸び切れずの4着と、JRA勢の中ではもっとも悪い着順でした。こちらに関しては別媒体ですが、
「ダート短距離のルメール騎手はやや信頼度が落ちる」
と、事前に指摘した通りです。
ルメール騎手は基本的に、
・ダートより芝
・短距離より中距離
・小回りより直線が長いコース
です。これは騎手の個性もありますし、ルメール騎手の乗り馬の個性もあります。復帰して、これからまたたくさん有力馬に騎乗するでしょうから、頭に入れておいて損はないはずです。
というわけで、前回までは各騎手を事細かに取り上げてきましたが、今回からプチ・リニューアル。今週末から即使える騎手格言をお伝えしようと思います。
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TARO
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年からネット掲示板で競馬予想を始め、2004年からブログ『TAROの競馬』をスタート。2009年、雑誌・競馬最強の法則で発表した『枠運理論・ラッキーゲート』にて予想家デビュー。予想スタイルは馬場・枠・展開の読み、考察がベースで、適切な券種選び&馬券の買い方で回収率を追求する総合派。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。