競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
前回取り上げた「小回り芝の横山武史」。先週も好調でしたね。札幌芝で(2-2-1-3)の好成績。単複ベタ買いでもプラス。札幌記念のアラタでの4着は惜しかったですが、それでもよく考えて乗って馬券圏内まであと一歩、12番人気4着なら大健闘でしょう。
また、3着に好走したウインマリリンの松岡正海騎手にも注目。先週の当コラムで、
「今年に入ってからマイネルファンロンやクリノプレミアムなど、芝中距離重賞での穴男ぶりを発揮」
と指摘しましたが、ウインマリリンでも戦略的な立ち回りで持ち味を引き出しました。
松岡騎手といえば以前は年間100勝を挙げたこともあるほどリーディングでも主役級の活躍をしましたが、今はむしろ職人騎手として数ではなく質で勝負している印象。海外でも活躍したウインブライトとのコンビなどはその象徴ですが、今年に入ってからも穴を連発しています。かつてよりも馬券的な意味では存在感が薄れているので、妙味も十分。
「重賞の松岡正海」
は、今後もまだまだ穴をあけてくれるはずです。
~既にキャリアハイ! 絶好調の秘訣は?~
さて、今回のターゲットは丹内祐次騎手です。
今年は先週終了時点で既に45勝。これまでの最高が昨年の38勝ですから、8月にして既にキャリアハイ確定。あとは自身としては未踏の領域を突き進んでいくことになります。
なぜ、今年はこれほどまでに勝てているのか? その最大の要因は「馬場読み力の高さ」にあるとみています。