競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週は久々に亀谷競馬サロン@水道橋へ遊びに行ってきました。私の予想は残念な結果でしたが、いろいろ濃い議論ができました。
その中でも先週の当コラムで触れた、「中山ダート1200mの減量騎手」について、少し深く掘り下げてお話ができました。そもそも斤量が利きやすいのは、ダッシュ力や加速力がより重要な短距離戦、そして先行力が活きるダート戦です。したがって、例えば函館のダート1000mや札幌のダート1000mでも基本的な構造は同じ。
裏を返せば、「若手騎手はダート短距離で先行すると結果を出しやすい」ともいえます。若手騎手の先々への伸びシロを図る意味では、特にダート短距離戦での活躍率を見るとわかります。もちろん、ダート短距離での活躍率が低い方が、より伸びシロがあるといえます。今村聖奈騎手は、デビュー当初から中距離戦で結果を出していました。その後の勝ち星量産も必然だったといえます。
~ジェラルディーナ乗り替わりによる変化に注目のオールカマー~
さて、今週はオールカマーの展望を騎手視点からしてみたいと思います。
今回はヴェルトライゼンデ、テーオーロイヤル、ジェラルディーナの3頭について。
▼ヴェルトライゼンデ(戸崎)
父が春秋グランプリホースのドリームジャーニーで、ワールドエースの半弟となるのが本馬。池添騎手が主戦を務めていましたが、小気味よいフットワークにパワーも兼ね備えており、外国人騎手で【2-1-0-0】の好成績を挙げています。なお、2着は2019年のホープフルSで、勝ち馬はコントレイルでした。
そこに初騎乗の戸崎騎手ということですが、イメージ的には合いそうです。戸崎騎手は2018年以降中山芝2200m重賞で【1-2-1-6】と好相性。オールカマーでも、2020年センテリュオで5番人気1着、2019年グレイルで6番人気3着。追い続けるスタミナがあるので、上手く持久力を引き出してくれるでしょう。
▼テーオーロイヤル(菱田)