競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週の菊花賞は田辺騎手騎乗のアスクビクターモアが勝利。田辺騎手については当コラムの第3回(※)で取り上げました。ちょうど1年前くらいでしょうか。その際にも書きましたが、
「リズム重視のマイペース騎乗」
が持ち味。馬のスタミナ温存が上手く、一方で強引さには欠ける面があるとしました。
(※)【第3回】田辺裕信騎手~我が道を行くリズム重視のファンタジスタ~/TAROのジョッキーズファイル
それはこれまでの重賞実績にも表れており、今回の菊花賞がJRA重賞42勝目になりますが、距離の内訳は以下の通りです。
~1200m:2勝
2000m~:15勝
一目瞭然、圧倒的に中長距離での活躍が目立ちます。1200m以下の重賞はライオンボスでのアイビスサマーダッシュと、エーシンヴァーゴウでのセントウルS制覇のみで、ともに人気馬でした。
一方で、昨年はステイヤーズSをディバインフォースで制したほか、アサマノイタズラでのセントライト記念勝利など、中長距離は本当に上手い。アスクビクターモアでの菊花賞制覇も、田辺騎手だからこそ成し得たものだったといえるでしょう。
今後についてはまだわかりませんが、是非次走は同騎手の最適条件である、中山芝中長距離=有馬記念に向かってくれれば楽しみが広がるかなと思います。期待しましょう。
~天皇賞・秋の騎手展望~
さて、今週は天皇賞・秋の展望を騎手視点からしてみたいと思います。
今回は拡大版ということで、イクイノックス(ルメール騎手)、カラテ(菅原明良騎手)、ジオグリフ(福永祐一騎手)、ジャックドール(藤岡佑介騎手)、ダノンベルーガ(川田将雅騎手)、ノースブリッジ(岩田康誠騎手)、パンサラッサ(吉田豊騎手)を取り上げます。