競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週のエリザベス女王杯は大波乱の決着に。
勝ったジェラルディーナはC.デムーロ騎手。先週の展望ではイマイチ合わない可能性を指摘しましたが、大外枠に入ったことで逆に持ち味を活かせました。予想でも対抗まで押し上げたのですが…。
逆に期待した◎ウインマイティーは、和田騎手の、
「内にこだわる騎乗」
が完全に裏目。外伸びの馬場の中で内に突っ込んで行ってしまうことを、もう少し考慮した方が良かったかもしれません。
改めて、騎手の癖を見抜くことの重要性を感じた一戦でもありました。
さて、今週は久々に一人の騎手にフォーカスを当ててみようと思います。今回のターゲットは、トム・マーカンド騎手です。
マーカンド騎手は英国出身の24歳。天皇賞(秋)の週に来日すると早速2勝を挙げ、先週は18レースに騎乗し4勝を含む【4-3-3-8】と大暴れしました。
何より、その騎乗スタイルが実に特徴的。一言でいえば「ザ・外国人騎手」という感じで、イメージ通りとにかく追えます。レースを見ていてもひと目でわかるほど直線のアクションは力強く、その叱咤に耐えられる馬はバテそうでバテず、じわじわと伸びてきます。