競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
根岸ステークスは戸崎騎手らしい安定した騎乗ぶりが光ったレモンポップが勝利、そしてダートなら信頼度が高い三浦騎手のギルデッドミラーが2着。内容的にはいかにも次走ギルデッドミラーが逆転できそうでしたが、果たして三浦騎手の悲願のGI制覇なるか、注目ですね。
さて、今回も前回の▲水沼騎手に続いて、ルーキー騎手を少しだけ取り上げます。今回は▲川端海翼(かわばたかいと)騎手です。
同期の中ではもっとも勝ち星を挙げたのが遅く、現時点でまだ2勝と目立った活躍はできていません。したがって買う場面は多くないのですが、川端騎手は昨年末から妙に気になるジョッキーの一人です。
気になるキッカケになったのは、昨年末のヤングジョッキーズシリーズのファイナルラウンド(名古屋)。レースを観ているとやけにガッツリ追ってる騎手がいるなぁと。そういうケースはだいたい地方所属のジョッキーなのですが、リアルモンスターという馬に乗っていたその騎手こそが、JRA所属の川端騎手でした(興味のある方は2022/12/16、マディソンテソーロが勝った名古屋10Rをご覧ください)。
その後、中京競馬場で行われたヤングジョッキーズシリーズのファイナルラウンド第2戦ではワンダースティングに騎乗し4番人気3着。さらに翌日には同じダート1400mでワンダーアマルフィに騎乗し、直線豪快に追い込んで11番人気3着。そして、先週末の日曜日の中京7Rではグレナデンシロップに騎乗し、これまたダートで差して来て6番人気1着。
通常、まだ活躍が目立たない若手騎手の数少ない活躍のパターンは、減量を活かした逃げ先行…なのですが、川端騎手の場合はむしろ差し追い込みでの穴が目立ちます。