競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回取り上げるのは、今注目の若手ジョッキーとヴィクトリアマイルの展望をお届けします。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週の当コラムでは直線競馬でオススメする騎手について取り上げました。そして土日ともに1鞍ずつ行われた直線競馬では、取り上げた騎手たちが早速活躍。
土曜の直線レースは外枠の人気2頭が順当に好走しましたが、3着には11番人気のユイノダンディズムが。スタートで立ち遅れましたが、逆にそれが功を奏して一気に「カニ歩き戦法」で外へ寄せていきました。鞍上は直線巧者としてご紹介した藤田菜七子騎手。このレースはぜひパトロールビデオを見ていただきたい。スタートから外への意識の強さがよく伝わってくると思います。
そして日曜の直線レースは、やはり外枠の人気2頭が順当に好走しましたが、3着には7番人気のマイヨアポアが突っ込みました。こちらは直線競馬で狙うべき騎手として最初に取り上げた津村騎手。今回もひと溜めして追い出す巧みな騎乗がハマりました。
まだ2週を残す新潟開催。今週末も、外枠の人気馬+特注騎手の組み合わせに注目です。
~減量騎手が手薄になる恩恵を得るのは?~
さて、既に広く報道されている通り、先日若手ジョッキーの調整ルームでのスマホ使用が発覚し、6人のジョッキーが30日間の騎乗停止処分を受けてしまいました。今週末から6月11日(日)まで、開催10日間にわたり減量騎手6人が不在になるわけですから、見方を変えればその他の減量騎手にとってはチャンス到来。そこで今回、この期間に特に狙いたい特注ジョッキーを1人ご紹介したいと思います。