競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回取り上げるのは「D.レーン騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週のヴィクトリアマイルは亀谷競馬サロン・リアルサロンスペース@水道橋にて観戦。ヴィクトリアマイルの直線、いつも比較的静かに観られている方が多いのですが、最後の1Fあたりで会場から「ディヴィーナ!」の声が。ブービー人気のこの馬を買われていた方が2名ほどいらっしゃったそうで、直線声が出るのも当然ですね。
実は私も最終レース、レーン騎手騎乗の◎イグザルトの2~3着付を買っていて、相手候補の人気薄が来たので思わず少し声が出てしまいました。あと僅かなところで4着に落ちてしまい56万馬券がスルリと逃げてしまったのですが、そんな一喜一憂をできるのも仲間と競馬を観る醍醐味です。
▼参考記事
先週末(5/13~5/14)のリアルサロンレポート
というわけで、今回は改めてレーン騎手を取り上げてみたいと思います。
~最近のレーン騎手はイマイチ? の理由を探る~
もちろん、ココでは「レーン騎手がいかに上手いか」をお話しするつもりは毛頭ありませんのでご安心ください。今回はむしろ逆。レーン騎手がどういうときに人気馬を飛ばすか、を考えてみたいと思います。
というのも、今回の来日ではどちらかといえば活躍しているよりも飛ばしているイメージが強いのです。前述の最終レースもそうですが、それ以外もどうにも勝ち切れない。G1シーズンでライト層の購入が増える時期でもありますから、どうしてもレーン騎手は売れます。だからこそ、買いパターンより消しパターンがわかれば、高配当のチャンスが生まれるのではないかということです。
まず、少しデータを見てみます。やたら飛ばしているイメージがありますが、以下は昨年と今年の1番人気馬に騎乗した際の成績です。
▼レーン騎手×1番人気馬成績
2022年
→【18-8-4-20】複勝率60.0% 単勝回収値81% 複勝回収値74%
2023年
→【14-5-5-18】複勝率57.1% 単勝回収値71% 複勝回収値70%
やはり多少落ちてはいますが、極端ではないですね。
では、やたら飛ばしている印象はなんなのか…。もう1つデータを出してみます。