競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「有馬記念スペシャル~出走全馬のジョッキー展望~」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
朝日杯フューチュリティステークスは、川田騎手に乗り替わったジャンタルマンタルが力強く抜け出して勝利。
「代打の神様・川田」
は、これまでのG1でも再三見られましたが、やはり健在でした。
そして話題を集めたのはシュトラウス=マーカンド騎手の騎乗でしょうか。スタートで出遅れたものの、その後掛かるそぶりを見せると折り合いを放棄(したように見えました)。一気に内に切れ込んで3コーナー入り口でハナを奪い切ると、一転して逃げの手に。たださすがに前半の暴走が祟ったのか、直線は逆噴射。直線早々に手応えを失い、10着に大敗という結果でした。
先々に影響をしそうな負け方でしたが、もともとギアの重いタイプの馬を動かすのがマーカンド騎手の得意技ですから、今回の結果は仕方ない気もします。馬と騎手との相性が合わなかったということでしょう。これは事前にある程度予想可能でした。
さて、今回は有馬記念スペシャルということで、出走想定全馬のジョッキー展望といきましょう。有力馬の乗り替わりが多いうえに、イクイノックス不在の混戦メンバーだからこそ、ジョッキーとの相性が大いに結果を左右するかもしれません。
ちなみに今年は予報通りなら2017年以来6年ぶりに12月の中山芝がずっと良馬場で行われることになります。近年は内枠の先行馬が不利になるケースが多かった有馬記念ですが、今年は6年前のクイーンズリングのような、イン立ち回り組に注意が必要かもしれません。
~有馬記念のジョッキー展望~
アイアンバローズ(石橋脩騎手)