競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「ルーキー・長浜鴻緒騎手と皐月賞のジョッキー回顧」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
皐月賞はジャスティンミラノが勝利。『競馬放送局』で公開している予想でも、3連複&3連単を本線で的中することができました。終わってみればジョッキーの個性が大いに発揮された一戦でもありました。
▼参考記事/競馬放送局
TARO&亀谷敬正が印上位の大本線的中!/先週のMVP
勝ったジャスティンミラノの戸崎騎手は、馬群に入れるよりは馬群の外を走らせるのが得意。皐月賞は12~13番の間に連結部分があるので13番枠は絶好でした。戸崎騎手らしい正攻法の差し切り。ミスの少ないタイプなので、日本ダービーでも引き続き有力でしょう。
2着の対抗に推奨したコスモキュランダはモレイラ騎手騎乗。モレイラ騎手の上手さは今さら説明するまでもないのですが、もっとも真価を発揮するのは芝の中長距離戦。初のG1制覇もエリザベス女王杯(芝2200m)でした。馬を気分良く走らせることに長けているジョッキーは、基本的に距離が延びれば延びるほどその効果が大きくなります。
本命に推奨した3着ジャンタルマンタルは、強気に勝ちに行く川田騎手騎乗。2000mはこなせる範囲でしたが、強気に攻める分、勝ち切るよりは2~3着の可能性が高いとみており、3連単の買い目も2~3着付けにしました。
このようにジョッキーの個性を掴むことで、予想だけでなく、馬券の組み立てにも役立てることができます。
~長浜鴻緒騎手のまとめ~
さて、前回はルーキーの長浜騎手についてこれまでのパフォーマンスを解析しましたが、先週の競馬も踏まえて現時点で感じられる今後の狙いどころと、そのまとめです。