競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「西塚洸二騎手&安田記念の注目馬」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
日本ダービーは横山典騎手騎乗、ダノンデサイルが勝利。横山典騎手といえば…
・継続騎乗で馬の特徴を掴み
・抜群の立ち回りで120%の能力を引き出す
という2点が最大のポイント。ダノンデサイルはデビュー以来ずっと手綱を取り、内枠を生かして最高の立ち回り。まさに、同騎手の買いどころが満載でした。
…って今さら後の祭りではあるのですが、個人的にとても信頼しているジョッキーなので、馬券を当てて共に喜びたかったというのが本音。悔しいですが、今後もまだまだ狙い時があると思うので、次こそ「ヨコテンチャンス」を掴み取りたいという思いを強くした日本ダービーでした。
~西塚洸二騎手の特徴は?~
さて、今回は新騎手シリーズ。西塚洸二騎手を取り上げたいと思います。
西塚騎手は今年で3年目。今年はこれまで21勝と、既に昨年の15勝を上回る活躍。現状は積極的な競馬が武器で、若手ジョッキーらしく逃げ先行馬で勝ち星を積み重ねています。目標とする騎手は三浦騎手、横山武騎手と答えていることからも、どちらかといえばリズム重視で溜めるよりも強気な競馬が好みなのでしょう。
最近の競馬で印象に残っているのは、メイショウフウドウとのコンビでしょうか。同馬はデビューから3戦は差す競馬。4戦目で初めて西塚騎手が騎乗すると、前走の北村友一騎手騎乗時とは一転、押して2番手を取ります。最後は勝ち馬に差されたものの、6番人気の低評価を覆し、1馬身半差の2着。
続くレースでは再び2番手を追走すると、今度は後続を寄せ付けず勝利。乗り替わりによって先行力を引き出したことが初勝利に繋がりました。
先週末の白百合Sでもミナデオロで逃げ切り勝ち。今年に入ってからの21勝のうち、14勝が初角3番手以内と、データからも積極的な競馬を得意にしていることがわかります。
~栗東移籍が上昇のキッカケに?~