競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「北海道のダ1000mで活躍する意外な騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週のエプソムカップは、ルメール騎手騎乗のレーベンスティールが勝利。直線に入っても楽な手応えでスーッと上がってきた瞬間に、もう勝負アリでした。あの馬なりで押し上げてくる感じがいかにもルメール騎手ですよね。この春の東京開催で何度見たことか。
ルメール騎手が勝つのはもはや日常のようになっていますが、春の東京開催では特に圧倒的な成績を残しています。
・春の東京×ルメール騎手
(29-12-7-19)単勝回収値115円 複勝回収値100円
「ルメール人気」なんて言葉は、もはや当たり前のようになっていますが、実は数字の観点からだけで見ると、今年の春の東京開催はルメール人気ですらまったく現実に追いつけていない。むしろルメール騎手は過小評価になっています。
ちなみに本コラム読者には改めて説明するまでもないかもしれませんが、ルメール騎手は、
(1)直線は短いより長い方がいい
(2)ダートよりは芝の方がいい
(3)内よりは外の方がいい
以上3点を押さえておけばだいたいOKです。
セオリー通りに、
(1)春の東京開催の
(2)芝の
(3)8枠
という以上3点を満たすルメール騎手の成績は、(7-0-0-1)。なんと8戦7勝です。そう考えると、競馬って簡単に見えますね(笑)。なにはともあれ、賢明なる亀谷競馬サロンの読者の皆様は、
「ルメール人気」
なんてことを理由に嫌うことなかれ。いまの東京芝は人気馬が走りやすいですから、逆張りよりは順張りでOKです。
~北海道のダート1000mで活躍する意外な騎手とは?~
さて、ルメさんの話だけで終わってしまっては物足りないと思うので、先週から始まった北海道開催ネタを1つ。
函館&札幌開催が9月1週目まで続きますが、この舞台で存在感を放つのが、
「ダート1000m戦」
です。毎週数鞍組まれるこの条件は、いわば特殊な舞台。特殊な舞台では、特殊な適性を問われ、通常とは異なる騎手が活躍します。
ちなみに、昨年の函館&札幌ダート1000m限定のリーディング騎手をご存じでしょうか? これ正解できた方は相当なジョッキー通だと思いますよ。
答えは…