競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「ダ1000mで最も狙いたい騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
前回、昨年の北海道のダ1000mのリーディングは小林凌大騎手だったという意外な事実から、いかにダ1000mは減量騎手が活躍しやすいかというお話をしました。
もちろんその最大の理由は斤量にあります。短距離戦ほど斤量の影響が出やすいので、やはり1000mとなればその効果たるや絶大。まして、若手騎手が活躍しやすいローカル開催ですし、ルーキー騎手は慣れてくる時期でもあります。ただ、理由はそれだけではありません。
ダートの短距離戦でモノをいうのが、
「ジョッキーのガッツ」
です。パワーを要するダートの短距離、それも一瞬で終わってしまう1000m戦ですから、やはり全力でゴリゴリ出して行く必要があります。そうなると、常に全力で挑む可能性が高い、若手騎手の方が優位性があるというわけです。
ちょっと想像したらわかると思うのですが、ルメール騎手がダートの短距離でテンからガリガリ手綱をしごいている姿ってちょっと想像がつかないと思うんですよね。芝の中距離ならそれでいいんですが、ダートの短距離戦だと、技術よりもガッツや必死さの方が上回ることがある。それが、若手騎手が活躍する要因です。
ちなみにさほど機会も多くないですが、2020年以降、ルメール騎手のダートの1000m戦での戦績は以下の通りです。
・ルメール騎手×ダート1000m
(4-4-1-14)単勝回収値33円 複勝回収値56円
明らかに良くないですよね。やはり若手騎手が輝きやすい舞台なのです。
~今年の函館&札幌ダ1000mでオススメの騎手は?~
では、今週は具体的にこの舞台で狙うべき減量騎手を何人か挙げていきます。