競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「杉原誠人騎手&函館2歳Sの展望」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週の七夕賞は戸崎騎手騎乗のレッドラディエンスが勝利。戸崎騎手の特徴は、
「ミスター正攻法」
です。
すごく強い個性があるわけではないのですが、メンタル含めたすべての要素の平均点が高いジョッキーというイメージです。なので、逃げや追い込みよりも、好位~中団差しがベスト。今回も前がやり合う流れを追い掛けすぎずに、抜群の仕掛けで抜け出しました。
今開催の福島では目下2週で8勝の固め打ち。先週の日曜は(4-2-3-1)と超安定していました。活躍してもあまり目立つタイプではない分、極端に人気を集めないのもメリット。現在はルメール騎手がいない時期でもありますし、まだまだ活躍してくれるはずです。
~脂の乗って来た中堅穴男・杉原騎手~
さて、その戸崎騎手が制した七夕賞で3着に突っ込んできたのがノッキングポイント=杉原誠人騎手。近年は穴男としての存在感が増してますので、今回は杉原騎手を取り上げてみたいと思います。
杉原騎手は現在31歳。若手のイメージもありましたが、もはや中堅と言っていい存在です。しかし、どちらかといえば遅咲きのジョッキー。初重賞制覇は2022年のアイビスサマーダッシュ(ビリーバー)で、そこから昨年、今年と3年連続重賞制覇を継続中。派手さはないながらも、徐々に頭角を現して来たジョッキーです。
特徴は……、当コラムの常連読者の皆さんなら、もうタイトルを見るだけでおわかりかもしれませんね(笑)。