競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「長距離戦で買える騎手、その2」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週長距離戦で買える騎手を取り上げたのは、週末で東西ともに長距離重賞があったからなのですが、特に中山は顕著な決着でした。
コラムで取り上げた3人はルメール騎手、田辺騎手、そして横山武騎手。
オールカマーではルメール騎手がレーベンスティール、田辺騎手がアウスヴァール、横山武騎手がサヴォーナに騎乗。しかし、この中で唯一馬券に絡まないサヴォーナを選んでしまった自分のセンスのなさ…。
アウスヴァールも当然上位評価(4番手)だったので、直線はほぼ本線で的中した気でいたのですが、津村騎手のリカンカブール、実にしぶとい先行策。悶絶のラスト1Fでした。
それでも、長丁場はいかに騎手が大切かがよく伝わるレースが多かった週末だと思います。
長距離で買えるのは、
(1)燃費が良い騎手
(2)判断力が優れた騎手
田辺騎手はとにかく燃費が良く、スタミナを温存させるのが上手。アウスヴァールは自然と前に行けるスピードがあるので、あとは上手く脚を溜めて粘らせました。ルメール騎手や武豊騎手も同タイプ。
道中のコース取りを含めた頭脳で勝負するのが、横山武騎手、鮫島駿騎手などの若手を中心とした組。横山和生騎手もコース取り、そして思い切ったマクリで長距離戦を得意としています。ディクテオンで制した白山大賞典も、同騎手の思い切りが光りました。
▼燃費が良く長距離で買える騎手