競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「2024年の重賞で高配当を多くもたらした意外な騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
今回は2025年最初のコラムとなります。今年もよろしくお願いいたします。
さて、年末年始は少し中央競馬の隙間時間もあったので2024年の振り返りと反省をしたのですが、その中で改めて思ったのは、重賞の高配当をあまり当てられなかったな、ということでした。
手堅くコツコツ当てていくことも大事ですが、やはり勝負したレースで大きな配当をドカンと当てられると、それだけで数か月分くらいは楽になります。具体的には大波乱といえる3連複5万超くらいの馬券をある程度の資金で勝負して獲ることができれば、収支も一気に良くなると思うんですよね。
特にオッズ変動が少ない重賞で高配当を仕留めることができないかなと思いました。というわけで今年の目標は、重賞の高配当をたくさん取る、という感じでしょうか。ややザックリですが。
そこでまずは直近の例に学べということで、昨年の重賞で荒れたレースがどういうパターンになっていたかを改めて調べてみました。
~2024年、平地重賞で3連複5万超は合計16回~
まず、大波乱の基準を3連複5万超と設定した時、昨年の重賞においてどれくらい発生していたのかを調べてみました。すると合計16レース。平地重賞は合計129レースありましたので、12.4%、つまり約8回に1回大波乱になっていたということになります。
3連複5万超といえば最低でもほぼ3連単は20万を超えてきますから、案外多く大波乱が発生しているとも言えそうです。
ちなみに同じ基準で調べると…
2024年 16回
2023年 13回
2022年 21回
2021年 15回
2020年 14回
過去5年の3連複5万超えの回数はこれくらいでした。少なくとも平均するとひと月に1度は大波乱が起こると考えて間違いなさそうです。
次に、昨年の重賞の波乱がどのようなパターンだったのかを具体的に調べてみました。すると以下のような結果に。少々長いですが、高配当順に列挙します。