競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「2年目ジョッキーの現在地と狙いどころ&京成杯の注目馬」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
年が明けて早5日間の開催を終えましたが、2025年になり、波乱の主役になりつつあるのが、2年目のジョッキーたちです。
2024年にデビューした騎手は全部で8人。そのうち坂口騎手は障害専門のオールドルーキーですから少し例外としても、7人もの平地ジョッキーが2年目を迎えています。まだ減量特典があり、徐々に慣れも見込める一方、そこまで話題にはなっていないので人気にはなりにくい、その2つのタイミングが重なるのがちょうど今くらい。
ですから狙いどころを押さえておけば、馬券の上でも大いに貢献してくれるはずなのです。
まずはおさらいですが、昨年のルーキージョッキーの勝ち星をまとめてみます。
高杉吏麒騎手:48勝
吉村誠之助騎手:33勝
長浜鴻緒騎手:19勝
柴田裕一郎騎手:19勝
大江原比呂騎手:4勝
石神深道騎手:4勝
橋木太希騎手:1勝
高杉騎手が48勝で堂々の新人賞を受賞。吉村騎手が次点で33勝。その他の騎手も存在感を見せています。関西と比べて若手騎手が台頭しづらい関東において、19勝を挙げた長浜騎手も個人的には新人賞に値する成績だと考えています。
関東の若手といえば、記憶に新しいところだと佐々木騎手がいますが、佐々木騎手も1年目は9勝、そこから2年目は68勝と大きく勝ち星を伸ばしました。
~若手らしい積極策が光る高杉騎手、溜められる長浜騎手~
というわけで、次回以降2年目のジョッキーたちのポイントを個別に取り上げていきたいと考えているのですが、大まかな特徴を。