競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「長浜鴻緒騎手の現状・特徴・狙いどころ&弥生賞の注目馬」です。
先週は渋いベテラン騎手の活躍が目立ちました。
チューリップ賞では酒井学騎手騎乗のクリノメイが勝利。開幕週の馬場を生かして、見事なイン立ち回りでした。酒井騎手はこの勝利を含めて3勝の固め打ち。今年はメイショウフンジンで佐賀記念も制していますし、健在ぶりをアピールしています。
また、古川吉洋騎手も4勝の固め打ち。土曜の小倉1Rではメイショウピリカに騎乗しシンガリ人気の単勝246.2倍で勝利するなど、穴での好走も目立っています。昨年は1年間で13勝でしたが、今年は3月1週目を終えた段階で既に8勝。
ともにまだ当コラムで個別に取り上げたことはないと思いますので、近いうちにじっくり掘り下げてみたいと考えています。人気薄を持ってくることも多いので、馬券を検討する上でも頼もしい存在になってくれることでしょう。
~飛躍の気配あり! 2年目の長浜鴻緒騎手~
今週は再び若手騎手を取り上げます。2年目の長浜鴻緒騎手です。
同騎手に関しては昨年の4月、デビュー早々に1度取り上げていますので、それ以来2度目になります。改めて目にする機会が増えて来たこのタイミングできちんと特徴を捉えておきたいです。
長濱騎手は青森県出身の2年目。昨年は19勝でしたが、これは関東のルーキーの中で実はダントツの数字です。広く知られることですが、若手騎手が活躍するのは関西が中心。関東は比較的ベテランが強い土壌があります。
したがって、19勝というと関西の高杉騎手や吉村騎手に水をあけられているように感じられますが、関東所属ということを加味すれば決して悪くない数字なのです。
そして、2025年は先週終了時点(3/2)で7勝。先週は3勝の固め打ちでした。このままのペースで行けば、初年度の数字を大幅に上回りそうです。果たして何が良くなったのか? そして、狙いどころはどこにあるのでしょうか。
~中山ダートは買い!~
まずは、シンプルな狙い、それは中山ダートです。