競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「戸崎圭太騎手」です。
前回は2年目の長浜騎手を取り上げました。現状をザックリまとめるとこんな感じでしょうか。
・2年目で飛躍の兆し
・現状は差せるダートジョッキー
・中山ダートは買い
・東京ダートへも適応力を見せる
・所属する根本厩舎とのコンビは買い
関東の若手騎手なので、急にブレイクすることもないでしょうし、しばらくは買いの相場が続くはず。今後目にする機会も増えていくと思いますので、今のうちに手の内に入れておきたいですね。
さて、今回は久々にベテランジョッキーを取り上げようと思います。
~常にブレないクオリティー・戸崎圭太騎手~
今回はちょっと若手騎手を離れて、関東のベテラン騎手を取り上げたいと思います。ターゲットは戸崎騎手。というのも、最近観ていて思うんですね、戸崎騎手調子いいなぁと。
何より戸崎騎手はパフォーマンスにブレがない。常に安定したパフォーマンスを発揮してくれるので、馬券にも活かしやすい。というわけで、今回は約3年半ぶりに現状を見てみましょう。
戸崎騎手を語る上でまず押さえておきたいのは、
「正攻法型の最高峰」
ということです。トップジョッキーといえど実はオールマイティータイプって多くなくて、芝の長丁場や直線の長いコースならルメール騎手、小回りや短距離、ダートなら川田騎手、というようにトップジョッキーにも個性があります。馬と同じですね。
その点、戸崎騎手はこれといった苦手な条件はない、かといってすごく得意な条件もない。まさにオールマイティーです。芝とダートもだいたいフラットです。
▽芝ダート別成績(2023~)
芝:150勝 3着内率:40.4%
ダ:121勝 3着内率:37.0%
ただ、それだけだと馬券では買いづらいので、今回は最大の特徴を挙げておきます。