競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「最近の阪神芝1600mの傾向&桜花賞徹底展望」です。
大阪杯は横山和生騎手のベラジオオペラが勝利。終わってみれば完勝、阪神芝2000m適性が一枚上だった印象です。2着ロードデルレイは地力で差して来て、目下の充実ぶりを示しました。宝塚記念に出走してくれば、勝ち馬を逆転することも可能でしょう。
最終的にはホウオウビスケッツに期待したのですが、こちらもやれることはやってくれたかなという一戦でした。
先週はドバイも行われましたが、日本馬が馬券発売レースで2勝。戸崎騎手騎乗でドバイシーマクラシックを勝利したダノンデサイルは、もともと横山典騎手が騎乗していた馬。2~3歳時に横山典騎手が騎乗していた馬は操縦性が高くなる傾向があるので、その乗りやすさが活きた面もありそうです。
~最近の阪神芝1600mの傾向~
さて、今週末は桜花賞です。阪神芝1600mはビッグレースが多く行われる舞台ですが、かつてほど外が伸びなくなっている点に注意が必要です。桜花賞も以前は外枠が断然有利だった時代がありましたが、最近はそうでもなくなっています。
コース全体の傾向を2022年~先週末まででみても、8枠は全枠の中で複勝率7位、複勝回収率は8位。18番枠に限ると(0-2-1-31)と完全に勝てない枠になっています。
この中には3年前の桜花賞で1番人気ながら10着に敗れたナミュールも含まれており、以前のアタマやデータは切り替える必要があります。
またこのコースの同期間最多勝は岩田望騎手、次点で坂井騎手と川田騎手。リズム重視型よりはコース取りを意識した位置を取るタイプの方が優勢というのもカギになりそうです。
以上を踏まえて桜花賞の展望へ参りましょう。