競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「マイケル・ディー騎手分析(後編)&NHKマイルC展望」です。
天皇賞(春)についてはSNS等でも触れたので、先週のトピックからはやはり直線競馬を。
日曜の新潟10Rは、本コラム読者の皆さんは獲れたのでは?
直線の名手=菊沢+外枠という超シンプルな決着。直線競馬は隊列の読みと騎手が本当に重要になるので、そこさえ間違わなければある程度正解に近づけるはず。今開催の直線は基本的に、
「シンプルに外枠有利」
が続くと思うので、外枠の馬+直線巧者の騎手を狙うだけでOKだと思います。直線巧者の騎手については改めて2025年度版を来週あたりでアップしましょうか。今開催は4週ありますし、夏競馬もやってきますしね。
~掴めそうなマイケル・ディー騎手~
前回のコラムで触れたマイケル・ディー騎手ですが、先週末は初勝利、そして穴で一撃と、まずまず見せ場を作ってくれました。本領発揮とはいかなくとも、狙いどころはより明確になって来たと思います。
初勝利を挙げたアスクカムオンモア(日曜東京9R)は、父がブリックスアンドモルタル、母はエリザベス女王杯4着などスタミナ型のマキシマムドパリ。
そして10番人気3着と穴をあけたのはムーランブルー(日曜東京7R)。馬体重502キロのダート馬、舞台は東京ダート2100m。
騎乗スタイルを見ていても、基本的には馬群の外に持ち出し、直線は目一杯追ってくる。ズブい馬を動かす能力はさすがですし、持続力を引き出す。京王杯スプリングCでは500キロを超えるレッドモンレーヴでジリジリと脚を伸ばして4着。半面、スピードのある馬では少し早仕掛けの傾向も見られるので、そこら辺は上手く馬券を買う上で対応する必要があるでしょう。
2番人気3着のサトノアルペジオ(土曜東京7R)は、近走は丸田騎手が騎乗し脚を溜めていた馬。乗り替わったことで今回は4コーナー先頭の強気の競馬になりました。どちらがいいかというよりも、スタイルの違いを感じますよね。