競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「横山琉人騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週は2週前にお伝えした「函館競馬の注目騎手」を生かした予想が上手くいきました。
ご当地・函館で気合が入る丹内騎手は、
「人気馬はアタマよりも連複軸や2~3着付けに妙味あり」
としましたが、その2~3着狙いが上手くハマったのが、『競馬放送局』での厳選予想でもお送りした日曜函館1R。本命にした◎ヘクセンハウスは、内で楽をできれば変わり身ありとして、推奨馬券は2~3着付け。丹内騎手は頭脳派のジョッキーで進路を考えながら運ぶので、差してくるパターンでは2~3着が増えがちで、そのパターンを狙いました。
結果は3着と、理想的な競馬をしてくれました。
そして、勝ったのは小林美駒騎手騎乗の9番人気シーグルロス。同騎手についても2週前に、
「函館は減量を生かしやすい舞台でもあるので、ダート1000mと芝1200mの、特に平場で注目」
としてお送りしましたが、見事芝1200mで勝利。3連単は13万超の高配当となりました。サイトの的中情報には掲載されておりませんが、買い目も含めて書いておりますので、もちろん自分でも馬券を購入していました。
丹内騎手はこれまで函館芝で(3-4-7-24)とやはり2~3着が多く、単勝回収率は35%ながら、複勝回収率は100%超。
小林美騎手は芝1200m(3-0-3-10)、ダート1000m(2-2-3-3)と、推奨したこの両コースでは単複回収率ともに100%を大きく上回っています。
何より両騎手ともにわかりやすく傾向通りですから、残り3週、函館でガンガン当てていくつもりです。
~フィールシンパシーの男を遂に卒業!?~
さて、今回は横山琉人騎手を取り上げてみたいと思います。相沢厩舎所属、障害の名手・横山義行元騎手の息子で、勝ちたいレースは中山大障害という少し異色の経歴。
基本的に関西より時間がかかる傾向のある関東所属の若手ということで、現状目立つ存在ではありませんが、春には新潟リーディングを獲得し、先週末は通算100勝に到達、そしてインパクトシーと挑んだラジオNIKKEI賞では8番人気の低評価を覆し3着に食い込むなど、ココにきて徐々に存在感を示し始めています。
数字の面でも上半期を終了した時点で既に昨年の15勝を上回る20勝に到達。昨年は騎乗停止期間があったとはいえ、勝率でも昨年と今年を比較すると、4.6%→8.4%と大きく上がってきています。
これまではフィールシンパシーとのコンビでたまに重賞で好走するジョッキー…くらいのイメージでしたが、そのイメージを払拭しつつありますね。
というわけで、狙いどころと特徴を見てみましょう。