競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「先週の千直を内枠から制した今村騎手分析&アイビスサマーダッシュ展望」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
※次回の更新は8/8(金)となります。予めご了承ください。
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先週取り上げたバデル騎手は早速3勝の活躍。イメージ通りのパワータイプという感じで、力強く気を抜かせない騎乗は中京の馬場にも合っていますね。
今週末は先週の活躍を受けてでしょうか、騎乗馬も増えています。近走成績から人気にはならないと思いますが、日曜中京メインのマリオロードはズブいダート馬。いかにも手が合いそうです。
さて、先週はもう1つ、話題にもなったのが日曜の直線競馬です。いつも通り外枠各馬が外ラチを目指して殺到する中、勝ったのは内に寄せていった2枠3番のイスラコラソンでした。この勝利の理由にも触れておきます。
なぜイスラコラソンが内ラチ戦法で勝つことができたのか? その要因は以下の3点です。
(1)開幕週
これは当然のことですが、内を使えるのは開催前半、というか開幕週限定といっていい。それも逃げ先行型が有利。開催2日目の良馬場開催という先週末は内枠勢にもチャンスがありました。
(2)軽量
直線競馬は特に斤量が効く舞台で、今村騎手騎乗の平場で減量恩恵があるイスラコラソンには有利でした。
(3)今村騎手
これがもっとも重要なことなのですが、好走要因として騎手が非常に大きかった。といっても、今村騎手がそこまで直線が上手いかと言ったらそうでもない。結果を出したから上手いじゃないかと言われればそれも一理あるのですが、基本的に直線向きのタイプではありません。
それでも走れたのは、今村騎手の特徴が関係しています。同騎手の最大の強みは…