先週は土曜に中京でオープン・野路菊Sが行われました。勝ったのはハービンジャー産駒のファントムシーフで、デビュー戦に続く2連勝を飾りました。阪神→中京と大きくレイアウトは変わりましたが、今回も初戦同様に好位追走からメンバー最速の上がりで抜け出す完勝劇。今後も楽しみな1頭です。
同じく土曜中山ではオープン・カンナSが行われました。ここには先週の当欄でご紹介したレイカットスルー(4番人気)が出走しましたが、結果は残念ながら2着。前有利の馬場で後手に回ったのは痛かったですが、そんな中でも最後はいい脚で追い込んできたように力は見せてくれました。まだ完成途上の馬でもありますし、長い目で注目していきたいと思います。
さて今週は土曜(10月1日)に中山でオープン・芙蓉S(芝内2000m)が行われます。登録頭数はわずか7頭と寂しいですが、なかでも明らかに実績上位の存在と言えるのがシーウィザード(牡、鹿戸=父ビーチパトロール、母メリーウェザー)です。
▲鹿戸厩舎のシーウィザード
函館芝1800mで逃げ切り勝ちをおさめると、続くG3・新潟2歳Sでは5番手から脚を伸ばして0秒1差3着と、立ち回りや適性の幅を見せています。
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。