東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の東スポ杯2歳Sの振り返りと、豪華メンバーが揃った今週末のカトレアS、今週末デビューの注目新馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜東京でGII・東京スポーツ杯2歳Sが行われました。勝ったのは1番人気のクロワデュノール(牡、斉藤崇)。好位でスムーズに折り合うと、直線では早め先頭から押し切りました。
前評判通りではあったものの、物足りなさが残ったのは数字面。前後4F48.5-45.9秒というスローペースの影響もあり、決着タイム1分46秒8は過去5年との比較でも2番目に遅い記録となりました。
これまで何頭ものGI馬を送り出している出世レース。3年前の勝ち馬イクイノックスと同じキタサンブラック産駒ともなれば、期待は高まりますが、少なくとも今回の勝利だけでは“クラシック候補”とまでは言えないように思います。
それでも救いがあるとすれば、レース後の北村友一騎手の「ちょっと体重が増えていた(プラス24キロ)のもあるし、ハミに乗っかっているようなところも。まだ100点満点ではないと思っていました。次はもうちょっと体も楽になって、操縦性も良くなると思います」とのコメント。
今後の伸びシロ次第では当然、世代の主役となる可能性があるだけに、次走も要チェックです。
一方、当欄が注目したレッドキングリー(牡、木村)は好位追走から伸び切れず3着まで。当初から懸念されていた左に張る面に加えて、今回は力んで折り合いを欠くシーンも目立ちました。
レース後のルメール騎手は「重賞レベルの力は絶対にある」と話していましたが、それを叶えるためには修正すべき課題を多く抱えているように映りました。
さて、今週は土曜東京で2歳オープンのカトレアS(ダ1600m)が行われます。ダート戦だけに芝の王道路線とは無縁ながら、近年はラニ(UAEダービー)やレモンポップ(ダートGI級4勝)、アマンテビアンコ(羽田盃)など、国内外で活躍する一流馬を輩出しています。
登録17頭のうち関東のエース格はナチュラルライズ(牡、伊藤圭)。札幌のデビュー戦を好タイムで6馬身差圧勝したものの、先月のプラタナス賞はフレグモーネのため出走取消に…。