東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の2歳戦振り返りと、今週末の新潟2歳S注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週も新潟、中京、札幌の3場で土日計8鞍の新馬戦が行われました。
目立つ勝ちっぷりだったのは土曜新潟4R(芝外1600m)を3馬身差で逃げ切ったモンローウォークです。互角のスタートから押し出されるようにハナに立ち、楽な手応えで直線へ。馬なりのままサッと後続を引き離すと、最後まで目一杯に追われることなく後続を完封してみせました。
上がり3Fはメンバー最速タイの33秒9。逃げ切り勝ちとはいえ、終いにしっかり脚を使えていた点に価値があります。キズナ産駒の牝馬で、母アンフィトリテIIは豪GI・MRC1000ギニーの勝ち馬。先週の当欄でも注目馬として取り上げましたが、その評判に違わぬパフォーマンスでした。
土曜新潟5R(芝内1400m、牝馬限定戦)はベレーバスクが3馬身差でV。道中は好位3番手から前を見る形。直線では粘り込みを図る2着馬を瞬時に交わしてみせました。
走破タイム1分21秒7は、前週に行われた2歳OP・ダリア賞とわずか0秒2差。父は新種牡馬のベンバトルで、近親にはキーンランドC(GIII)2着のシナモンスティックがいます。短距離タイプの可能性はありますが、上質なスピードの持ち主です。
他では土曜札幌9Rにコスモス賞(芝1800m)が行われました。勝ったのは1番人気のアスクエジンバラ。早め先頭から押し切って、小倉の未勝利戦に続く連勝を飾りました。Vタイム1分49秒4は同日の2歳未勝利より0秒6も遅い凡タイム、今回に関しては低調なメンバー構成に恵まれた感も強く、あくまで次戦以降が試金石となりそうです。
さて、今週は日曜新潟で新潟2歳S(GIII)が行われます。かつてはマイネルレコルトやハープスターがここを勝ってGI馬となった出世レース。近年もセリフォスやアスコリピチェーノら活躍馬を送り出しています。