東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のアルテミスSの振り返りと、土曜京都・ファンタジーSの注目馬ついて。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜東京でアルテミスS(GIII)が行われました。過去10年の勝ち馬からはリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、サークルオブライフ、チェルヴィニアと5頭のGIホースが誕生。2歳牝馬戦線では屈指の出世レースです。
今年は本コラムでも取り上げたモンローウォークの回避こそありましたが、ソダシの半妹にあたる白毛馬・マルガのほか、ソールオリエンスの半妹・フィロステファニ、ダリア賞勝ちのハッピーエンジェル、新潟2歳S(GIII)2着のタイセイボーグらがエントリーしてきました。
そんな中で勝利を挙げたのはフィロステファニ(牝、中内田)。7月新潟のデビュー戦(1着)は出遅れ→道中掛かり通しと若さ丸出しの走りでしたが、今回は抜群のスタートから控える形で3番手。道中はやはり行きたがる素振りを見せましたが、初戦に比べればマシに映りました。
直線を向いて、鞍上に仕掛けられてからの反応の良さは相変わらず。レース内容の進境と合わせて、価値の大きな2連勝となりました。
気性面を考えると半兄ソールオリエンスのような中距離タイプではなく、マイル寄りの適性に映りますが、牝馬だけに暮れの阪神JFや来年の桜花賞を見据えるにあたっては全く問題はなさそう。過去の傾向通りに本馬がGIホースとなる可能性も決して低くなさそうです。
さて、今週は京都でファンタジーS(GIII)が行われます。かつてはプリモディーネ、ピースオブワールド、ラインクラフトらが、ここから年末や春のGIで活躍しましたが、近年では2019年のレシステンシアを最後にここを勝ってGIホースとなった馬はいません。
また、近3年は10番人気以下の伏兵が連対して超高配当を演出しているように、波乱含みの一戦にもなっています。
