Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第4回目のトークテーマは前回に引き続き“ドレフォン”。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ドレフォンはペースを変える「位置取りショック」が効くという話でした。
今井雅宏(以下、今):ドレフォンみたいにS質(闘争心)がきついと、道中、馬をコントロールするのが難しくなって掛かったりするから。リフレッシュすることで気持ちを持続させるショック療法、特に前走と脚質をチェンジする「位置取りショック」はよく嵌まるよ。
亀:皐月賞はそれを狙ってジオグリフ本命でしたか。
今:共同通信杯でいつもと違う先行策をしてリズムを崩したんで、本来の差しに回るという読みだよね。スローの前走からペースアップは確実で、無理に抑えずとも、自然体で差しに回るショックを掛けられる。
亀:前進気勢を弾けさせる「追走リズムのチェンジ」ですよね。これをやると馬は楽に感じる。
今:NHKマイルCの18番人気3着カワキタレブリーも全く同じだったよ。前走で先行して、今回は一気に15番手と、ペースアップで追い込みに回るショックを仕掛けた。このショックを騎手が仕掛けるのを読めないで切っちゃったけど。実際、前走と同じ乗り方なら、苦しがって凡走したんじゃないかな。
亀:競走馬は走る距離を知らないので、前走までの記憶と今回の条件によって発揮できるパフォーマンスが変わる典型例ですね。
今:逆に3走前の白梅賞は、シンザン記念で追い込んで凡走した後、ペースダウンして一気に2番手と前へ行くショックを仕掛けて激走した。「ペースに応じた位置取りショックを掛けると、S系は気持ちを切らさず激走する」、それがよく分かる馬柱だから参考に載せておこうか。
▲カワキタレブリーの近5走
亀谷君はドレフォンを引き出し型と言ってたけど、その中でもどういうタイプなの?