Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第6回目のトークテーマは前回に引き続き“ロードカナロア”。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):「ロードカナロアは得意条件に戻ると凡走からでもガンガン巻き返すけど、得意条件から外れると好調期でも凡走する」という話でした。また、短縮の適性が抜群に高いということでしたが。
今井雅宏(以下、今):芝1600m以下の主要4距離では、全て単勝回収率100%を楽に超えてるよ。
▲ロードカナロア産駒 芝1600m以下の短縮成績
亀:芝の短縮を買うだけで儲かっちゃいますね(笑)。あと、軽い競馬がゾーンになりますよね。芝だと1200mの高速馬場とか。芝の東京、京都、阪神、小倉、新潟、札幌は、短縮なら全部単勝回収率100%を超えて、軽い馬場や、広かったり直線が長くて走りやすいコースだと、頼りになりますね。
今:短縮以外では、相手強化で強いのもあるよ。前走より激戦になると、心身構造の確かさが生きるんだ。
亀:最近の重賞を見ると、確かに凄いですね。直近の芝重賞で3着以内に入った5頭は、全て前走より格上のレースです。函館スプリントS・2着のジュビリーヘッドは前走が3勝クラスで、NHKマイルC・1着のダノンスコーピオンは前走GIIIでした。
今:逆に激走後の次走は、相手が弱くなっても取りこぼしやすい。特に間隔を詰めると、短期疲労の影響も出るし。キルロードも高松宮記念(3着/17人気)の次走、GIIIで凡走(6着)したよ。
亀:キルロードは、少し重い馬場のスプリント戦が得意条件なのもありますよね。
今:産駒によって得意条件を決めていく作業が凄く大切になる種牡馬だね。僕は得意ゾーンで巻き返すタイプとは思っていなかったから、今回の話は刺激になったよ。確かに、凡走後の単勝回収率は強烈だもんね~。
亀:こうして議論を重ねることで、また新たな馬券作戦や予想概念が生まれそうです。
今:「短期疲労」と「相手強化かどうか」に注意しながら、「激走ゾーン」に入るのをじっと待つ。定置網作戦だね(笑)。
亀:では芝の中長距離はどうでしょうか? ここも人気になりにくく、面白い条件かと。パンサラッサとかレッドガランも得意ゾーンに入ると激走して、外れると走らない。