Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第13回目のトークテーマは前回に引き続きオルフェーヴル。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):前回はオルフェーヴルの成長力の話だったね。
亀谷敬正(以下、亀):母父ノーザンテーストのサンデーサイレンス産駒で牡馬クラシックを勝ったのはダイワメジャーのみだったこともあって、母系にノーザンテーストを持つクラシック向きの種馬が少ないんですよ。しかも、ディープインパクトはキャリアを重ねて良くなる馬が少ない。だからノーザンテーストの個性を引き継いだサンデー系は異質なんですよね。
ラッキーライラックは5歳でエリザベス女王杯を勝った後、有馬記念でも4着に好走。アイアンバローズも最初は重賞で通用しなかったのに、5歳になって阪神大賞典で連対するまでになりました。
今:「重賞挑戦回数別の成績」というデータも出しているんだけど、オルフェーヴルは重賞挑戦1回目が他の種牡馬と比べても良くないんだよね。でも、2回目以降は上がっていく。つまり成長力に加えて、「慣れ」も結構重要な種牡馬なんだ。「ペース慣れ」が。
亀:慣れが強みになることと、フレッシュさが強みになることは相反するので、意識したいですよね。
今:ディープインパクトとかは重賞挑戦1回目が断然良いけど、オルフェーヴルは逆なんだよね。