Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第14回目のトークテーマはサウスヴィグラスとモーリス。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):サウスヴィグラスはアメリカダート血統の典型的なタイプ。気持ちが乗れば強引に走って、気持ちが乗らないと凡走します。
今井雅宏(以下、今):そうだね。これまではシニスターミニスターやヘニーヒューズとか、どちらかというとダート血統としては珍しい、しぶとい競馬も出来るタイプを見てきたけど、サウスヴィグラスはM的にもまさに典型的なダートS系になる。単調なパワー競馬向きだよね。
亀:狙いはやっぱり気分良く走れるときになりますね。ダート1400m以下の短距離では特に外枠が狙い目です。なかでもお勧めは内枠で揉まれて凡走した後、外枠に入って激走するパターンです。特に前走8~13着くらいのゾーンは単勝回収率もかなり高く面白いです。
今:前走より気分良く走れると、馬は激走しやすいから、揉まれ弱い馬だと余計に外枠替わりは利くよね。辞典で出してる巻返し指数でも、62Lだから相当高いよ。Lは1回の凡走後だけでなく、連続で凡走した後でも巻き返せるタイプに付くんだけど、例えば指数を出すときの元データの1つ、「前3走を2か月以内に走って全て6着以下」の馬は、複勝回収率でも他の種牡馬の倍近くも高い数字だった。
亀:そんなに差が出ない複勝回収率で、2倍はさすがに凄いですね(笑)。それと揉まれなかったときの激走に加え、脱落戦のスタミナ勝負に強いので、阪神とかダートスタートで坂があるコースは狙い目です。ただし、近年は1200m以下というか1150m以下くらいじゃないとスタミナが持たない産駒も多くなっていますが・・・。