Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第28回目のトークテーマはハーツクライ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週末はちょうど前回解説したキングカメハメハが重賞で2頭激走してタイムリーだったね~。
亀谷敬正(以下、亀):このタイミングを狙って選んだのはありましたから(笑)。
今:両重賞とも、よく走るって解説した「1800m以上での短縮馬」が激走したよね。
亀:チャレンジCは「競馬放送局」での予想も本線的中。さすがでした!
今:短縮+馬群に入れる芝の内枠も合うルビーカサブランカから3連単の万馬券も当てたよ。ただ、チャンピオンズCは外しちゃった。ちゃんと解説を活かして予想しないとだったね~。あと同じキングカメハメハの短縮でも、グロリアムンディは内過ぎて勝ち馬よりリスクはあったよ。
亀:グロリアムンディはキングカメハメハ産駒の危険パターンである最内枠。タイトに回る競馬は危ないという話もしましたね。
今:短縮+休み明けでの中京最内枠だと、忙しさ、タイトさが余計に助長されちゃったね。それとステイヤーズSに出てた2頭は、「芝長距離の鮮度問題」が引っかかった。
亀:そこで今回からハーツクライを取り挙げようと思います。今年もディープインパクト産駒より2歳馬が多いですし、ディープ産駒が少なくなっていることで、ハーツクライの取捨が明暗を分けるレースも増えそうです。ここで1回、しっかりと馬券のポイントを押さえておきましょう。
今:亀谷君の分類だと、ハーツクライはどういうタイプになるの?
亀:種牡馬群全体の中ではディープと適性は近いんですけど、トニービンが入っている分、ディープよりもスタミナに寄ってます。あとは才能を開花させるキャリアの積み方も少し違いますね。
今:Mではトニービンが入ると使われてしぶとく走る分類(C系)になりやすいよ。ジャングルポケットとか、後継種牡馬のジャスタウェイとか。
亀:確かにジャスタウェイもトニービンがしっかり遺伝してますね。物理的な特性だと、同じトニービンの入ったルーラーシップとディープインパクトのちょうど中間みたいな適性って感じでしょうか。
今:キングカメハメハの孫世代は強力なパワーが全面に出てくる分、しぶとさは薄れるけど、確かに物理的な条件はルーラーシップに似てくるんだろうね。ただし精神面は大きく違う。
亀:そこは大事なポイントですね! ぜひ今井さんに教えていただきたいです。