Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第41回目のトークテーマはキタサンブラック。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ディープインパクトやハーツクライはサンデーサイレンス系の中では瞬発力のある直線型ですが、キタサンブラックは馬力型になりますね。
今井雅宏(以下、今):やっぱりお父さんのブラックタイド産駒に近くなるよね。サクラバクシンオーが入って、ブラックタイドに闘う意欲(S質)をプラスしたタイプになる。
亀:父の産駒をさらにパワーアップした感じですね。
今:もともとキタサンブラック自体が、ブラックタイドの中ではS質の強い異端的なタイプだったからね。そのぶん、産駒もより強引な感じでブラックタイドよりスケールアップしているよ。
亀:イクイノックスが凄い瞬発力で活躍してますが、あれにイメージを引きずられて馬券を買うと、他のレースでは失敗しやすいです。
今:産駒の典型的なタイプだとガイアフォースの方だよね。強引な体力とパワーで走る。セントライト記念は少頭数の外枠で道悪だったから、スムーズにパワーレースが出来るという読みで本命にしたけど、逆に1番人気になった菊花賞は内回りの1番枠で揉まれる危うさのあるパターンだった。この好凡走のリズムを把握するのが、馬券的な近道だよね。
亀:データからも、前走の位置取りが中団より後ろで今回人気になった馬は回収率が低いです。芝のレースで単勝10倍以内の人気馬で前走中団より後ろ(3コーナーで出走馬の頭数の半分より後ろの位置)の馬は単勝回収率41%、複勝回収率が51%。期待値が超低いです。
基本的に人気の差し馬は「イクイノックスみたいな例外の馬の馬券が欲しい人にくれてやる!」くらいの精神で予想には臨んだ方が良いですよ(笑)。