Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第58回目のトークテーマはマインドユアビスケッツ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):マインドユアビスケッツはダート中距離でスピードを持続させる競馬で強いですね。特にダ1600m以上の外枠で好走率がグンと上がってます。
今井雅宏(以下、今):逆にダ1200mだと、複勝率が1割もないね。
亀:揉まれ弱さもあるので余計にダ1200mは流れに乗りにくいですよね。
今:ダ1200mで好走しているのは、みんな外枠や少頭数だもんね。確かに平均ペース向きで、ダッシュ力がそれほどでもない上に揉まれ弱いから、ペースが緩んで平均ペースで先行する形でないと短距離は危ないよ。
亀:ダ1600mは勝率、複勝率ともに高いです。東京は揉まれにくい上に、スピードも持続しやすいので向くのでしょう。あとは母系に芝馬が多いのも東京ダート向きの馬が出やすい理由かと。枠順別の成績を見ても、かなりの揉まれ弱さが数字に出てますよ。
▲マインドユアビスケッツ産駒 ダート戦枠順別成績
今:お、これはまた凄いデータだね~(笑)。5枠以降は全て単勝回収率80%超えで、7枠以降だと全て100%を余裕で超えてるじゃん。ブレの少ない複勝率で見ても、5枠以降は全て24%を超えているよ。
亀:逆に4枠以内だと全ての枠で複勝回収率50%未満で、複勝率は4枠以内が全部20%未満ですね。
今:1枠なんて複勝率でも1割もいってないよ。内枠はかなりペースダウンして上手く先行出来ないと厳しくなるね。
亀:あまりダッシュ力はないので、スムーズに内枠から先行するパターンになるケースも少ないんでしょう。
今:先行以外だと、逆について行けないで後方になって追い込みが流れにハマる競馬くらいかな。これだと内枠でも揉まれないで済むからね。この2パターンを除くと内枠はさらに酷くなる。
亀:なので、人気馬や前走好走馬が内枠なら消す馬券、逆張りで儲かりますよね。前走外枠である程度好走した馬が内枠で人気になるパターンの逆張りは良いでしょう。逆に内枠で凡走した後の外枠なら買いということです。基本的な考え方は。
今:馬は前走より気分良く走れるとパフォーマンスの上がる生き物だから、前走との違いは重要だよね。