Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第72回目のトークテーマは前回に続きデクラレーションオブウォー。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀): 前回は重い欧州血統で、調教でもきっちり鍛えて、競馬では前向きな経験をさせてあげると良いという話をしましたね。
今井雅宏(以下、今): 前向きな経験で思い出したけど、今、この対談の本を作ってるでしょう? それでいろいろデータを出しているんだけど、最新版の前走と今走の前半ラップにおける差も出したんだよ。今回は辞典でやったパターンでなく、0.5秒前走より前半が速くなった場合の成績を牡牝で比較したデータを載せることにしたんだ。
亀: 前走の前半ラップの経験。それから種牡馬の特徴は、牡牝でかなり違うことは再三対談でやってきた主要テーマの一つですよね。
今: 結構面白いのが出来たよ。例えばイスラボニータの場合、牡馬は前走より0.5秒速いと複勝率31.9%に対して、牝馬は19.2%だから、かなりの差がある。ただ短縮と違って前半が速いと牡馬のほうが単純にパワーがあるから数字は上がりやすいんだ。
それでも回収率は、キズナだと牡馬は単勝回収率62%、複勝回収率85%で、牝馬が単勝回収率136%、複勝回収率107%だから、相当牝馬のほうが良いよ。
亀: やっぱりキズナ産駒は牝馬のほうが前走より速い流れに強いわけですね。デクラレーションオブウォーはどうです?