Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第84回目のトークテーマはキズナのダート考察のまとめと、新たにスタートするタリスマニック。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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亀谷敬正(以下、亀):キズナのダートですが、母父は米国型が良いですよ。特にミスタープロスペクター系、ロベルト系が狙い目です。あとは非ノーザンファーム系ですね。ノーザンファーム生産馬の場合、特に関東馬だと芝寄りになっちゃうので。社台ファーム生産馬の方がダートなら向きますね。
今井雅宏(以下、今):それと、ダートだと芝と違ってやっぱり牡馬の方が期待値は高いよね。ダート適性というより、体力と性能の絶対値の違いで走るパターンが多いんで、そういうタイプは牡馬の方が成績は上がりやすい。牝馬の場合は、特にスピードのない産駒がダートを使われやすいのもあるけど。だから牝馬の短縮はいまいち成績が上がらないんだ。
亀:牝馬は人気で消して、下級条件の穴で買うのが正解ですよね。アイスリアンは母父サウスヴィグラスが主張された馬で、産駒全体のなかでは例外です。
今:ところで先週の話だけど、土曜は良かったけど日曜は切れる人気馬のいないレースが多くて困ったよ。
亀:やはりそうでしたか。ボクも打つ手がなくて、禁断の午前中を推奨レースにしました(笑)。日曜の東京3Rなら3連複と3連単の合計売上が2億円を越えるので、オッズを考えても大丈夫かなと。1番人気を消して他の人気どころでおいしい配当が取れそうだったので。
今:基本、人気馬が危ないレースで勝負するのが正解だよね。競馬は出遅れとか落馬とかあるんで、「鉄板」というのは理論上あり得ない。ただ逆に、オッズと比べてかなり危ない人気馬ならいくらでもいる。確率的には当然、後者のレースで単勝爆弾風に勝負した方が良いに決まってるからね。
亀:危険な人気馬はMの法則を学べば、いくらでも分かりますからね。サロンに入っているような馬券の教養レベルが高いメンバーは、そこをわかっていて、「危ない人気馬を教えて欲しい」という要望が多いんですよ。そういう実例もこれから増やしていきたいですね。で、このレースは1番人気のアムレートゥムが危なかったので選びました。
今:2着激走後のタリスマニック産駒だけど、まだやってない種牡馬だからちょうど良いね~。どういうタイプと判断しているの?