Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第89回目のトークテーマはビーチパトロール。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
▼お知らせ
単行本『Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン』は絶賛発売中!
亀谷敬正(以下、亀):弥生賞はシリウスコルトを上位評価していたようですね。
今井雅宏(以下、今):◎は2着のシンエンペラーだから対抗だったけど、もう1頭の人気薄コスモキュランダにまで走られちゃったよ。アルアインだったね~。
亀:アルアインは、3角で3番手以内にならないとほとんど来てない種牡馬なんですよ。
今:昨年秋に取り上げたファインニードルと同じ、キレのないパターンなわけだね。
亀:ええ。だけど、今回が3角3番手以内になるのが読めないわけですが(笑)。ここ2走が4角後方の追い込みですから。
今:つまり乗り替わりで、突如デムーロが大捲りを仕掛けるシナリオを設定しないといけないわけだから、ピンポイント過ぎちゃうよね~。それとこの馬は2走前から差しに脚質転換したんだよね。本来は脚質転換してからのレースを起点にして、馬のステージを考えないといけないんだけど、そのマークが甘くてミスったよ。フェブラリーSの勝ち馬と同じ脚質転換3戦目だよね。
亀:位置取りのリズムを、もう少しAIが学習するようにしたいんですよね~。そうするとよりも面白くなると思いますよ。ところで、シリウスコルトは逃げると読んだのですか?
今:まさかね(笑)。この馬はマクフィ牡馬で、掛かりやすくて揉まれ弱いんだよね。でも揉まれないと我慢出来る。芙蓉Sは少頭数で揉まれなかったからコントロール出来たわけで、今回も少頭数外枠の差しで揉まれない分、掛からないで済むという計算だったよ。外差しも逃げも、揉まれ弱い馬には同等の効果があるから。
亀:位置取りでいうと、日曜小倉10Rは悔しかったですよ。完全に前残りは読んでいまして、11番人気で勝ったメイショウフンケイ、3着のタツダイヤモンドも取り上げていたのですが、本命のガリレイが出遅れちゃいました。弥生賞は近走先行していない馬に先行され、小倉10Rは先行していた馬が後方になってしまいました・・・。
今:それは熱かったね~。単勝爆弾にしとけば良かったのに(笑)。実は僕も前残りを狙ってタツダイヤモンドを本命にしてたんだよ。出遅れさえなければ確実に残れると考えていたから。
亀:前残りで1頭だけ差して来ましたね。
今:スタートは普通だったけど、騎手が無理に抑えて控えちゃったよね~。あのペースの外枠で控えたらアウトなのに。
亀:前残りを狙ったレースで、先行出来る馬が前に行ってくれない時は愕然としちゃいますよね。
今:騎手の位置取りへの意識が明暗を分けた週だったね。
亀:そこは運だと割り切るしかないんですが、小倉10Rも危険な人気馬はちゃんと馬券圏外にはなっているので、やるべきことはやったと納得はしてます。お金が儲からなかったことだけが残念です(笑)。
さて今回はビーチパトロールを取り上げましょう。父がキングマンボ系で母系を引き出す夕イプですので、母の特徴を見ることが特に大事な種牡馬です。3勝挙げてるタリアも、母父がサンデー系のマツリダゴッホなので、短距離タイプになります。